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情報収集とコンプライアンス

  • Kyコンサルタント
  • 2017年10月1日
  • 読了時間: 3分

企業における「情報収集」は非常に重要である。

 皆さんが日常的に使っている「パソコン」を例に話しをすると、パソコンではウイルス対策ソフトなどの名称で、パソコン内部の不具合やウイルスなどを除去するための情報収集が行われる。

 コンピューターウイルスとは、コンピューターに「被害をもたらすプログラム」と一般的に言われているもの。

 企業も例えるなら、パソコンと同じで、どこかに不具合やウイルスがあっては正常に作動しないばかりか、関連するシステム(関連企業)まで異常事態が発生する。

 パソコンの上のクリーンアップソフトでは、パソコン全体にソフトのシステムを通じて「どこかに問題はありますか?」と情報収集をかけて、問題ある場所や問題事項について情報を集める。

 その後、どの部分の問題を解決するのか、どこを正常化するのか、どこを削除するのかを「指示」して「問題解決」を行う。

 しかし、現実の企業の場合はそうは簡単にいかない。

 企業では、まず「情報収集」が必要である。

企業における「不具合」や、会社に害をもたらす「原因」は何か? を突き止めねばならない。

 そこで、企業においては「情報収集」が必要になってくる。

 企業における大きな問題の一つに、「関連法規」の遵守がある。

簡単に言えば「コンプライアンス」の重要性である。

 そこで、社内での情報収集が非常に重要になる。情報収集は、コンプライアンスだけでなく、社内の各種ハラスメントや不正など、様々な事項についても有効である。

 情報収集においては、社内に「リスク管理」の部署があればいいのだが、なければ通報窓口を設置する仕組みを作ることである。

 社内の全ての労働者から「情報を集める」為のアンケートや通報(メールによる通報・口頭での情報提供・手紙の投函・電話での情報提供など)を受け取る仕組みを作る。

 ここで重要なのことは、「情報提供者」をいかに守るか!

これをおろそかにしては、情報は集まらない。

 情報提供者は、自分が通報した事による「自分の立場」がどうなるのかが「非常に怖い」と言う心配がつきまとう。

 関わり合わなければ自分に「被害は無い」と思ってしまえば、その情報は闇に埋もれたままで、表には出てこなくなる。

 自分の勤める会社を少しでも「良くしたい」、これは「法違反ではないのか」、この不正は「正さなければならない」など、企業にとって「不都合・違法・不正・危険・問題など」の情報を教えてくれる労働者「情報提供者」は企業にとっての宝と言っても過言ではない。

 事実、この不正や法違反の事実が事前に分かっていれば、企業の損失はこれほど「甚大にならずに済んだ」と言う事例も多く存在する。

 会社が大きくなり企業に発展してくれば、到底社長一人では管理しきれない。

 社長が知らないところで、私腹を肥やす者もいるかも知れない。

法に反する事を勝手にしているかも知れない。

 そんな情報を集める為の「情報収集システム」「内部通報制度」を創るのは簡単ではない。

 何度も言うが、情報提供者の保護を第一に考え、その規制・規律を会社で策定し、全労働者に周知徹底させる事ができれば、企業・会社にとって内部のクリーンアップは常に図られ、素晴らしい会社・企業になると確信している。

 次回は、内部通報制度について話しをしたいと思います。


 
 
 

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