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内部通報制度と情報収集システム 1話

  • Kyコンサルタント
  • 2017年10月7日
  • 読了時間: 3分

内部通報というのは、「労働者が、法令違反、規則違反、不正行為、疑問などを組織内部の窓口に対して、匿名または実名で相談・通報・情報提供すること」を言います。

 これ対して、企業では「危険・リスクだ!」と認識しておかなければならないのは、「内部告発」です。

 これは、「労働者が、組織内における法令違反、不祥事、社会に害を与えるような違法行為や  不正行為などを、行政・司法機関,マスコミなどの外部に対して告発・通報・情報提供すること」を言い、事が大きくなると言えます。

 しかし、内部通報は、労働者が会社に情報提供してくれる為、事が大きくなる前に改善・是正を行い、今後について対策をする事ができます。

 尚、内部告発が行われた場合は、企業として対応することが非常に難しくなります。

事後対応出来ない程の重大な問題もありますが、軽微な事案であれば、危機管理対策でなんとか対応することも不可能ではありませんが、難しい事は確かです。

 危機管理とリスク管理については、別な機会にお話しをしたいと思いますが、簡単に言うと

「危機」というのは、既に発生した事態を指しており。

 これに対して、「リスク」はいまだ発生していない危険を指す。

簡単にいうと、「危機管理」と「リクス管理(危険管理)」は違うと言う事になる。

 つまり「危機管理」というのは、既に起きた事故や事件に対して、そこから受けるダメージをなるべく減らそうという発想である。

 これを理解した上で話しをすれば、内部告発が起きてしまった場合は、「危機管理対策」を行う事になる。

 例えば、危機管理対策チームを急遽設立するとか、危機管理室を設けるとかの対応になる。

 前回、情報収集とコンプライアンスという話しの中で、内部通報制度を簡単に情報収集システムと話していますが、これは労働者から見た場合「内部通報制度」と言うと、何か堅苦しいイメージで、「通報する」と言う言葉に抵抗を感じる人たちも多為、情報収集と呼んだ方が情報が集まりやすくなると言う事からです。

 ですから、労働者の方々には、あまり気負わずに「気軽に情報を提供」してもらえる仕組みを  「情報収集システム」と私は呼んでいます。

 ここからは、内部通報制度を「情報収集システム」と呼び換えて話しを進めていきます。

情報収集の意義は、その目的に「リスク管理」と「危機管理」があります。

 これは、「リスクの早期発見」と「危機の早期対応」の2つに分かれます。

法違反・パワハラ・社内不正など様々な問題が情報として寄せられる仕組みを創る。

 簡単に法違反といっても、企業が利益を上げるために会社を運営する上では、

1つや2つの「法の規制」ではとどまりません。実に様々な関連法規が存在します。

 簡単な例をあげれば、皆さんも聞いたことがある「労働基準法」と言う法律があります。

 この労働基準法は、「労働法」の一つになります。

では、労働法とはどのようなものを言うのか!

労働法は関連法規は多く、

労働基準法

労働契約法

労働安全衛生法

男女雇用機会均等法

パートタイム労働法

育児介護休業法

最低賃金法

労働組合法

労働関係調整法

労働審判法

職業安定法

雇用保険法

労働者災害補償保険法

労働者派遣法

など様々であり、これらを全て管理するのは容易ではない。

 ですから、労働者からの情報を収集できれば、労働関連法規だけを見ても「残業問題・パワハラ・セクハラ・いじめ・契約問題・有給休暇・男女差別・解雇など」の情報が得られるのは、実に重要なことだと思います。

 では、次に情報収集をした上で、企業のするべきことは何か!

について話しを進めますが、この続きは2話で話します。   

お楽しみに!


 
 
 

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